１９４９年に世界選手権が発足して以来、毎年開催されている唯一のサーキット、ＴＴサーキット・アッセンは、１９５４年にそれまで公道を利用していたダッチＴＴを継続して開催する目的で建設され、オランダで開催される最も名声の高いモータースポーツイベントであり、芝生と観客席に囲まれた周囲は、熱烈なファンで埋め尽くされ、フェスティバルな雰囲気が醸し出される。

チャンピオンシップの歴史上、ツーリスト・トロフィーと呼ばれてきたＴＴという呼称を現在も使用。

１９９９年にメインスタンドをはじめ、コントロールタワー、プレスルーム、ピットボックスなどの大幅な工事が実施され、２００５年からは安全面を考慮したトラックの改修工事が進み、それまでチャンピオンシップで最長だった全長距離は、前半部分の大幅な変更により、６,０４９メートルから４,５４２メートルまで短縮。

サーキット近郊に位置する教会で日曜にミサが執り行われることから、伝統的に決勝レースは土曜に開催されていたが、世界的なスポーツイベントであることやファンの集客などを考慮し、２０１６年からは決勝レースを日曜に開催。

２０１３年６月、ＴＴサーキット・アッセンとドルナスポーツとの間で、２０１７年から４年間の延長開催に関して合意。２０１６年６月のグランプリ開催期間中には、２０２６年まで開催期間を延長することで合意。

７２年連続開催となる予定だった２０２０年は、６５年連続６７度目となる６月最後の週末に開催を計画していたが、新型コロナウイルスの影響を受け、チャンピオンシップ史上初めて開催をキャンセル。

２０２１年は、シーズンの９戦目として６月２７日に決勝レースの開催を予定する。