アプリリアのファクトリーチーム、アプリリア・レーシングは、今年２度目、プレシーズン３度目となるオフィシャルテスト前日の２月１８日にルサイル・インターナショナル・サーキットでチーム発表会を開催。開幕前最後のテストに臨むアレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスがチーム全員と一緒にアプリリア機『RS-GP』のカラーリングを公開した。
アレイシ・エスパルガロ
「この数年間で示した成長は信じられないものだった。第二の家族と定義してきた、このプロジェクトに参加できることを誇りに思う。今年、僕たちはさらに一歩前進する必要があり、昨年は最後まで戦う一貫性に欠けていたけど、誰にとっても手強いライバルであることを証明した。不可能に思われた『MotoGP™』のレベルは、さらに上がったことから、それは簡単ではない。身体的にも精神的にも準備が整っていると感じ、アプリリアの仕事を信じる。」
マーベリック・ビニャーレス
「昨年は成長と共に終わり、この傾向を継続したいと考えている。チームとのフィーリングは素晴らしく、冬休みの間、僕は執拗な準備をしてきた。アプリリア・レーシングの仕事を信じている。シーズンを通じて、技術的なパッケージの仕事を続ければ、結果は必ず出てくるだろう。今年最初のテストで、チャンピオンシップのレベルが非常に高いことが確認され、この挑戦がさらに興味深いものになった。」
マッシモ・リボラ
「強力な技術的アイデンティティを備えたプロジェクトであり、イタリアの誇りであり、今、完全に成熟しています。２シーズンに渡って、着実に成長を続けた後、２０２４年はアプリリアにとって確固たるシーズンとなります。技術の進化により、バイクとチームは嘗てないレベルに到達しました。最も目に見える部分であるエアロダイナミクスだけでなく、あらゆる細部に至るまで再設計され、進化しました。『V4』エンジンからシャーシ、電子制御から戦略に至るまで、既に競争力ある２０２３年のベースとの明確な繋がりを維持しながら、何も見落とされることはありません。」
「ここ数年、アプリリア・レーシングは継続的な成長プロセスを経て、最初にオフィシャルチームとなり、そして、サテライトチームを起用。４台のバイクをサーキットに投入します。２０２４年には、さらなるレベルアップを図り、ミゲール・オリベイラがファクトリーバイクと同じ仕様の『RS-GP』でスタートします。ラウール・フェルナンデェスは、シーズン中に同じバイクを受け取ることから、さらに基準を引き上げます。これはレース部門にとって重要な取り組みであると同時に、あらゆる面で、このプロジェクトの進化を証明するものでもあります。」
「我々は『MotoGP™』の主役になることを願い、それを達成するために必要な全て、トップレベルの４人のライダー、革新的で勇敢なレース部門、そしてレースに悪影響を及ぼされないイタリアの小さな誇りを持っています。」
発表会に出席したテストライダーのロレンソォ・サバドーリは第４戦スペインＧＰ、第７戦イタリアＧＰ、第９戦ＴＴアッセンの３戦にワイルドカードを計画していると発表。
コンストラクター部門で２年連続して最高位の総合３位に進出したアプリリア・レーシングは、２月１９日から２日間のオフィシャルテストに参加。１０年連続１９年目のシーズンに向けて、最後の準備に取り掛かる。