プレミアクラスは８日、第２０戦マレーシアＧＰの開催地ペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットでプレシーズン２度目、今年最初のオフィシャルテスト３日目、最終日を実施。２０２３年１１月に記録されたオールタイムラップレコード（１分５７秒４９１）を９人が上回り、非公式ながら４人が史上初めて１分５７秒台が突破された。
ドゥカティ
１日目のテストスタートとなったアウトラップでトラックコンディションが原因で転倒を喫し、出端を挫かれた格好となったフランチェスコ・バグナイアだったが、２日目に５番手まで挽回すると、３日目の８ラップ目に１分５６秒６８２のトップタイムをマーク。オールタイムラップレコードを０.８０９秒更新し、４７ラップを周回した王者の貫禄を見せるように総合１番手に進出した。
２日目２番手ホルヘ・マルティンは、４７ラップを周回して０.１７２秒差の２番手を維持。昨シーズン最終戦までタイトル争いを繰り広げた２人が１、２番手に進出すれば、昨年優勝を挙げた２日目１番手エネア・バスティアニーニは、３５ラップを周回して０.２３３秒差の３番手。
ドゥカティが準備した新車を駆けた３人がトップ３を占めれば、チャンピオンマシンが供給された２日目７番手アレックス・マルケスは、４９ラップを周回して０.２５６秒差の４番手。２日目６番手ファビオ・ディ・ジャンアントニオは、３２ラップ目に転倒を喫したが７番手。２日目９番手マルコ・ベツェッキは１７番手。
２０２３年型を走らせる２日目１４番手マルク・マルケスは、２日目終了後に十分なスピードがないことを語っていたが、５４ラップを周回して０.５８８秒差の６番手に浮上。
アプリリア
２日目４番手アレイシ・エスパルガロは、４８ラップを周回して０.４０９秒差の５番手。ドゥカティ勢に割って入れば、１１月のオフィシャルテストで１番手に進出した２日目１８番手マーベリック・ビニャーレスは、５７ラップを周回して０.８４６秒差の１２番手。２日目１９番手ミゲール・オリベイラは、５５ラップを周回して１.３１８秒差の１８番手。
ＫＴＭ
２日目３番手ブラッド・ビンダーは、５７ラップを周回して０.６２５秒差の７番手。２日目８番手ペドロ・アコスタは、４１ラップを周回して０.６８３秒差の９番手。オールタイムラップレコードを上回れば、２日目１５番手ジャック・ミラーは、６０ラップを周回して１.１６９秒差の１４番手。２日目２０番手アウグスト・フェルナンデェスは６０ラップを周回して２.０５８秒差の２１番手。
ホンダ
２日目１０番手ジョアン・ミルは１０ラップ目に転倒を喫したが、３０ラップを周回。昨年の予選１６番時計を１.１秒更新して０.６９２秒差の１０番手を維持すれば、２日目１６番手中上貴晶は、３２ラップを周回して１.０８３秒差の１３番手。２日目１２番手ヨハン・ザルコは、５６ラップを周回して１.２６０秒差の１６番手。１年前のテストで総合１番手に進出した２日目１７番手ルカ・マリーニは、４３ラップを周回して１.３２６秒差の１９番手。
ヤマハ
２日目１１番手ファビオ・クアルタラロは、５６ラップを周回して０.８４３秒差の１１番手。２日目１３番手アレックス・リンスは、５２ラップを周回して１.１９７秒差の１５番手。
ロングラン
２日目は中上貴晶、ヨハン・ザルコ、アレックス・マルケス、マルク・マルケスの４人がロングランを実行すれば、最終日は１２時以降に１２人が連続走行。
１２時以降
アレイシ・エスパルガロ： 連続９ラップ（５８秒台ｘ９回）
ペドロ・アコスタ： 連続１０ラップ（５８秒台ｘ１０回）
ヨハン・ザルコ： 連続１０ラップ（５９秒台ｘ３回＋００秒台ｘ５回）
１３時以降
フランチェスコ・バグナイア： 連続１０ラップ（５８秒台ｘ１０回）
ホルヘ・マルティン： 連続１０ラップ（５７秒台ｘ１回＋５８秒台ｘ９回）
エネア・バスティアニーニ： 連続１０ラップ（５８秒台ｘ９回＋５９秒台ｘ１回）
ジョアン・ミル： 連続１０ラップ（５８秒台ｘ６回＋５９秒台ｘ３回）
１５時以降
アレックス・マルケス： 連続１０ラップ（５８秒台ｘ８回＋５９秒台ｘ１回）
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ： 連続１０ラップ（５７秒台ｘ１回＋５８秒台ｘ９回）
１６時以降
マルク・マルケス： 連続１０ラップ（５８秒台ｘ１０回）
１７時以降
ブラッド・ビンダー： 連続９ラップ（５８秒台ｘ９回）
マーベリック・ビニャーレス： 連続９ラップ（５８秒台ｘ８回）
トップスピード
昨年２月のオフィシャルテストでフランチェスコ・バグナイア、マーベリック・ビニャーレス、アレイシ・エスパルガロ、昨年１１月の公式予選２でホルヘ・マルティンが時速３３７.５キロメートルを記録すれば、ブラッド・ビンダーが２ラップ目に時速３３８.５キロメートルを記録。
リザルト
次回オフィシャルテスト
１１日後の２月１９日から２日間、開幕戦カタールＧＰの開催地ルサイル・インターナショナル・サーキットで今年２度目、プレシーズン３度目のオフィシャルテストを開催。シーズンのオープニングに向け、最後の準備に取り組む。
チーム発表会
４チームが来週、チーム体制とバイクのカラーリングを発表。大とりはチーム部門とインディペンデントチーム部門を同時に制したチャンピオンチーム、プリマ・プラマック・レーシング。カタールでのオフィシャルテスト後にホルヘ・マルティンとフランコ・モルビデリがドゥカティ機のカラーリングを公開する。
２月１２日： レッドブル・ＫＴＭ・ファクトリー・レーシング
２月１３日： レプソル・ホンダ・チーム
２月１５日： カストロール・ホンダ・ＬＣＲ＆イデミツ・ホンダ・ＬＣＲ
２月１８日： アプリリア・レーシング
２月２８日： プリマ・プラマック・レーシング