スペインの首都マドリードに本社を置く民間通信社『Europa Press(ヨーロッパプレス)』は、チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツの最高経営責任者カルメロ・エスペレータのインタビューを紹介。マルク・マルケスの移籍、優遇措置の改訂、開催日程など注目が集まる話題に関して見解を述べた。
マルク・マルケス
「マルク・マルケスは歴史上においてベストライダーの1人です。彼がトップに返り咲き、優勝争いをする可能性があることは、刺激となるでしょう。当然、寂しく思いますが、競争力あるマルクが戻って来ると信じています。」
コンセッション
「新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、大きなダメージをもたらしました。日本は完全に停止しましたが、欧州では作業が継続され、それが違いを引き起こしたことから、失われた時間を取り戻すために優遇措置を適用します。」
「日本のメーカーが競争力を取り戻すと確信しています。ホンダとヤマハは、当時同じようにコンセッションを許可したことから公平な措置です。日本のメーカーは、チャンピオンシップで勝っていたとき、他のメーカーに優遇措置を与えるほど寛大であり、最初にドゥカティ、そして、スズキ、KTM、アプリリアは競争力を高めることが許されました。」
開催日程
「開催数は22戦が限界です。それが公平であると考え、メーカー及びチームとの間で合意しています。正直なところ、これ以上開催数を増加させるべきではないと思いますが、減少させることも正しくありません。スペインでは、ローテーションの可能性について合意しました。今年は4戦全てが開催されますが、2027年以降は4戦を維持することはできないと思います。」
F1との共同開催
「最高経営責任者であるステファノ・ドメニカリとの間に長年にわたる非常に特別な関係があり、長い間、共同開催に関して検討してきました。それは容易なことではありませんが、そのアイデアを消去することはできません。実現が可能であれば、開催します。」
電動二輪車
「現時点では、電動二輪車を使用したチャンピオンシップがメインとなる可能性は非常に遠いです。私は合成燃料よる汚染ゼロを達成しようとすることに賛同します。今日の電動二輪車は5年前と比較することはできません。そして、いつか水素が解決策として可能になれば、メーカーの協力を得ながら何ができるかを検証します。」
76年目を迎えるチャンピオンシップは、初開催のカザフスタンを加え、史上最多となる全22戦を予定。3月8日から10日に開幕戦カタールGPを前に、2月6日からマレーシアのペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで今年最初のオフィシャルテストが始まる。