『#PECCOvsMARTIN』~王冠をかけた砂漠の決闘

ポイントリーダーのフランチェスコ・バグナイア対総合2位ホルヘ・マルティンのタイトル争い、ギャップは14ポイント

 

第19戦カタールGPは今週末、サーキットの全面改修を実施したルサイル・インターナショナル・サーキットで11月17日(金)にプラクティス、18日(土)に公式予選と『Tissot Sprint(ティソ・スプリント)』、19日(日)に決勝レースを開催。

フランチェスコ・バグナイア

7戦ぶり7度のポールポジションからティソ・スプリントと決勝レースで連続3位。2戦連続23ポイントを稼ぎ、412ポイントに到達。昨年9番グリッドから9番手を走行中の12ラップ目1コーナーで前を走るホルヘ・マルティンを追い越そうとした際に激突して転倒リタイアしたルサイル・インターナショナル・サーキットでポイント差の拡大、そして、2年連続のタイトル獲得に挑む。

ホルヘ・マルティン

2番グリッドから2位と4位。22ポイントを加算させたが、ギャップが13ポイント差から14ポイント差に拡大。昨年ポールポジションから8番手を走行中の12ラップ目1コーナーで追い越しを狙ったフランチェスコ・バグナイアから追突されて転倒リタイアした当地で、ライバルの前でフィニッシュして、ポイント差を詰めるだけでなく、来週末の最終戦バレンシアGPまでタイトル争いを持ち込みたいところ。

総合3位争い

総合3位マルコ・ベツェッキは、バグナイアから89ポイント差、マルティンから75ポイント差。逆転でチャンピオンと総合2位を獲得するチャンスを失ったが、今週末は参戦2年目で総合3位を確保する機会。74ポイントの争いにおいて、総合4位ブラッド・ビンダーは69ポイント差。数字上は逆転の可能性が残されていることから、ティソ・スプリントでライバルの前でフィニッシュして、決勝レースに向けて弾みをつけたいところ。

アウトサイダー

総合11位アレックス・マルケスは、ティソ・スプリントで2勝目、決勝レースで2度目の表彰台を獲得。総合15位エネア・バスティアニーニは今季初優勝。確かな手応えと自信を持て、マレーシアからカタールに移動。バスティアニーニは昨年プレミアクラスで初優勝。

歴史的な偉業の達成は?

アプリリアを駆けるマーベリック・ビニャーレスとKTMを走らせるジャック・ミラーは、過去にスズキとヤマハ、ホンダとドゥカティを走らせて優勝を挙げたことから、異なる3メーカーと共に優勝に挑戦する機会。マイク・ヘイルウッドエディ・ローソンランディ・マモラロリス・カピロッシに続く、歴史的な金字塔を打ち立てることができるのか注目が集まる。

タイトル争い

ライダー部門と共にチーム部門のタイトル争いも佳境を迎え、プリマ・プラマック・レーシングドゥカティ・レノボ・チームのギャップは100ポイント差。インディペンデントチーム部門でも、プリマ・プラマック・レーシングムーニー・VR46・レーシング・チームに対して104ポイント差にアドバンテージを広げ、2冠に王手。

インディペンデントライダー部門は、ホルヘ・マルティンが獲得。ルーキー・オブ・ザ・イヤーは、唯一の新人であるアウグスト・フェルナンデェスの獲得が決まている。

Moto2™

ポイントリーダーのペドロ・アコスタは前戦で2位、14度目の表彰台を獲得。総合2位トニー・アルボリーノとのアドバンテージが77ポイント差に広がったことから、タイトル争いに終止符が打たれ、同時にアルボリーノの総合2位も確定。

注目は総合3位争い。総合3位ジェイク・ディクソンに対して、2戦連続3勝目を挙げて、総合8位から4位に浮上したフェルミン・アルデグエが21ポイント差に接近。総合5位アロン・カネト(24ポイント差)、総合6位ソムキアット・チャントラ(29.5ポイント差)にも可能性が残されている。

ルーキー・オブ・ザ・イヤーは、プレミアクラスから転向してきたダーリン・ビンダー、軽量級王者イサン・グエバラ、総合2位デニス・フォッジャを抑え、セルジオ・ガルシアが獲得。

コンストラクター部門はカレックス。90ポイントの争いとなるチーム部門は、レッドブル・KTM・アジョに対して、エルフ・マーク・VDS・レーシング・チームが65ポイント差から53ポイント差に接近。逆転の可能性を引き延ばした。

Moto3™

第14戦日本GPからチャンピオンシップをリードするジャウメ・マシアは前戦で3位、4戦ぶり9度目の表彰台を獲得。総合2位佐々木歩夢は2位、2戦ぶり10度目の表彰台を獲得。2人のポイント差が17から13に接近。

残り2戦50ポイントのタイトル争いにおいて、総合3位ダビド・アロンソと総合4位ダニエル・オルガドは転倒リタイアにより、ギャップが25ポイント差から41ポイント差に拡大。総合5位デニス・オンジュは50ポイント差。数字上、3人には逆転の可能性が残されているが、事実上は、ジャウメ・マシア佐々木歩夢の一騎打ちとなり、スペイン人ライダーは、初のマッチポイントを迎える。

昨年はマシアが3番グリッドから2位争い中の10ラップ目に転倒。佐々木は2番グリッドから後続に3秒以上のアドバンテージを広げていたが、トップ走行中に技術的問題が発生して13ラップ目にリタイアを強いられていた。

ルーキー・オブ・ザ・イヤーは、最多4勝を挙げた総合ダビド・アロンソ。コンストラクター部門はKTM。チーム部門は、リキモリ・ハスクバーナ・インタクトGPが初のワンツーフィニッシュを決めて45ポイントを加算させ、総合2位に浮上したレオパード・レーシングに対して、アドバンテージを44ポイント差に拡大。タイトル獲得に王手をかけた。

天気予報

水曜日の時点で、木曜日の午後に55%の確率で雨が予報されているが、金曜日から日曜日まで雨の心配はなく、最高気温29度、最低気温22度のドライコンディションが予報されている。

 

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