国際モーターサイクリズム連盟の直轄大会『Finetwork FIM JuniorGP™ World Championship(ジュニアGP™世界選手権)』は、週末にサーキット・リカルド・トルモで第2戦バレンシア大会を開催。参戦2年目のアンヘル・ピケラス(16歳/スペイン)が2レース連続優勝を挙げ、ポイントリーダーに飛び出した。
『ジュニアGP™世界選手権』
参戦2年目の『レッドブル・ルーキーズ・カップ』で優勝5回、2位1回を獲得してポイントリーダーに進出するアンヘル・ピケラスは、KTM機からホンダ機に乗り換え、参戦2年目の2レース目で初優勝。同時に『Moto3™』が始まった2012年以降、50人目の優勝者に輝けば、『ヨーロピアン・タレント・カップ』から昇格してきたジョエル・エステバン(17歳/スペイン)は、ポールポジションと0.091秒差の2位を獲得。3番グリッドのルカ・ルネッタ(16歳/イタリア)は、グループ争いに競り勝ち、参戦3年目で表彰台を獲得。
レース2は、アンヘル・ピケラスがレース1を再現。連続優勝を達成して、ポイントリーダーに飛び出せば、レース1で4位に進出したヤコブ・ルールストーン(18歳/オーストラリア)が6番グリッドから参戦2年目で初めて優勝争いを展開して0.458秒差の2位を獲得。11番グリッドのアルバロ・カルペ(15歳/スペイン)は参戦3レース目で3位表彰台を獲得。
ジョエル・エステバンは、トップグループで走行中に技術的な問題が発生してリタイア。2週間前の開幕戦エストリル大会で初優勝を挙げたニコ・カラーロ(20歳/イタリア)は4番グリッドから5位と12位。
日本から参戦の江澤伸哉(えざわしんや)は、16番グリッドから30.9秒差の17位と16.3秒差の11位。内海孝太郎(うちうみこうたろう)は、20番グリッドから31.0秒差の18位と26.2秒差の14位に入り、参戦2年目で初めてポイント圏内でゴールした。
『Moto2™欧州選手権』
開幕戦で連続優勝を挙げたセナ・アギウス(17歳/オーストラリア)は、2戦連続のポールポジションから独走優勝。3連勝を達成すれば、6番グリッドのマッティア・ラト(18歳/イタリア)は4.828秒差の2位に入り、参戦4年目で初表彰台を獲得。
2番グリッドのカルロス・タタイ(20歳/スペイン)は、スタートミスで大きく出遅れたが、5.859秒差の3位まで挽回。4番グリッドのニッコロ・アントネッリ(27歳/イタリア)は8位。
『Moto2™』に参戦する小椋藍と『MotoE™』に参戦するエクトル・ガルソは、木曜日と金曜日のフリー走行に出走。金曜の午前と午後のセッションでは、2人が連続して1番手と2番手に進出していた。
『ヨーロピアン・タレント・カップ』
デビュー戦となった開幕戦で4位と2位だったマキシモ・キレス(15歳/スペイン)は、公式予選で1番時計を記録。低速走行が理由でレース1は25番グリッドからスタートしたが、6ラップ目にトップの座を奪い、2位に8.917秒差を広げて初優勝。レース2は、ポールポジションから3.695秒差の優勝。ポイントリーダーに飛び出すと、レース1はグイド・ピニ(15歳/イタリア)とリコ・サルメラ(15歳/フィンランド)、レース2はブリアン・ウリアルテ(14歳/スペイン)とアルベルト・フェランデス(15歳/スペイン)が表彰台を獲得した。
ヘレス大会
第3戦は、2週間後の6月4日にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催。『ジュニアGP™世界選手権』と『ヨーロピアン・タレント・カップ』が2レースを実施する。